レポート
2023-5-16
宣伝美術をみんなでがんばろうの会 イベントレポート
#宣伝美術#トークライブ#みんなでがんばろう
事前アンケートの続き


親方: 次はやりがい。この話は楽しいですね。座組みの人に喜んでもらえるとか、お客様に喜んでもらえるっていうのがやっぱり嬉しいというのと、ほかの宣伝美術の人に褒められる。これはめちゃくちゃ嬉しいですよね。
あとはチラシを見てお客さんが来てくれること。特に新規のお客さんが増えるっていうのはやっぱりチラシ冥利に尽きるところかなと思います。
小藤: 私、制作と宣伝技術をやってた現場で他の公演にチラシを折り込んだ後に予約が増えて、備考欄のところに折り込んだ公演のチラシを見て来ましたって書いてあって、その時はすごい!って思いました。
親方: ありがたいですね。
小藤: めちゃくちゃ嬉しかったです。
佐和: たまに舞台美術や他の部署の人がチラシのデザインから色やデザインを取り入れてくれていることがあって、そういうのは嬉しいですね。
親方: 一つの作品をみんなで作ってるっていうのが感じられる時っていいですよね。 あと、実物が手元に届いたとき、ソフトに慣れて作業ペースが上がったときとかもありますね。めちゃくちゃ勤勉ですね。
佐和: すごいマニアックな話だと、めちゃくちゃ使えるショートカットキー発見したときとか。
親方: ありますね。
小藤: やっぱ実物が手元に来るのは嬉しいですね。私は今日のパンフレット刷ってきたんですけど、普通にコピー機でガシャガシャやってただけなのに、ちょっとおーってなりました。 A4でも白黒でも、パソコンで見てたものが手元にくるとなんか感慨深い。これは宣伝美術でしか味わえないと思います。


小藤: 続いて宣伝美術以外の部署の方からのご意見です。宣伝美術と仕事をしたときに苦労したことがない という方が半分くらい。
佐和: すごい。優秀な宣伝美術さんが多い。
小藤: 苦労したことがあるっていう方のお話だと…
親方: 宣伝美術の方の個性やこだわりとカンパニーとしてのカラーのどちらを優先させるかというご意見がありますね。
小藤: 劇団としてのカラーがしっかり確立されてる劇団さんなら、座付きの宣伝美術さんを作って毎回お願いした方がいいかなって思います。
佐和: 長い付き合いになった方が宣伝美術としてもいいと思いますね。劇団のカラーを作っていくっていう意味でも。

親方: 「色覚障害や識字障害に配慮がないデザインが上がってきてしまった」というご意見。色覚障害に関しては色彩検定UC級というものがあって。 色覚に異常がある方の見やすい色とかも学ぶことができるし、教科書もあるので、宣伝美術の方はちょっと見てみるといいと思います。識字障害についてはまだよく知らなかったので、そこはこれからの課題にしたいなと思いました。
佐和: デザイナーもある程度知識があった方がいい部分ではありますよね。私は全然語れるほど詳しくないから、まったくだなって思って。
親方: なかなか難しいですよね。


小藤: 宣伝美術をやってみたいと思うとあんまり思わないが半々くらい。個人的にはやってみたいと思っている方が意外と多いなと。 でもやっぱり、やってみたいと思うなかでもデザイン作業が難しいんじゃないかと考えている方が62.5%。他にはソフトの使い方とか、ちょっと専門的な手続きが大変そうという感じですね。
先ほどワークフローでもご紹介したように基本的に宣伝美術の方って一人で全部やってるから、あんまり他の部署の人と情報共有することがなくて。それでどうやってるのかがよくわかってないという方が多いんじゃないかと思います。
佐和: ソフトに関していうと、私はたまたまIllustratorを触ったことあったから始めれたというのがあったんですけど、無料のアプリで作ってもちゃんとデザインとして成立してるものはいっぱいあるから、そこは今わりとハードル低いんじゃないかなって思ってます。
小藤: そうですね。最近はいろんなアプリが出てきていて、無料でここまでやれるのかみたいなものもあるので。一度調べてちょっと使ってみるだけでも可能性は広がる気がします。
Q&A
ここからは事前アンケートでいただいた質問に回答していきます。
会場では時間の都合でほとんどお答えできなかったため、終了後に質問をいくつかピックアップし、三人から追加で回答させていただきました。
質問1
宣伝美術を新たに始めたい人&新天地で活動したい人はどうしたらいい?
小藤: 今はSNSでアプローチをすることができるので、チラシを作ったことがなくても、趣味のイラストや写真をポートフォリオにまとめて「チラシも作りたいです!」って宣言しておくと、仕事を依頼しやすいんじゃないでしょうか。 新天地で活動する場合、その土地で観劇をして、折り込みチラシを見て動向を探ったり、好きな劇団があればフォローしたりするだけでも繋がりが生まれるきっかけには十分なりうると思います。
親方: 〈新たに始めたい人〉 自団体があれば主宰などに次回公演の宣伝美術をしてもいいか聞いてみたり、知り合いに脚本家、演出家、制作などがいたら相談してみたりですかね。 イラストや写真など、自身が得意な分野をSNSで発信してみるのもいいと思います。
〈新天地で活動したい人〉 リモートで続けるのは可能かと。現地で演劇活動している人と受付やWSを通してつながるのもおすすめです。 自身のこれまでの宣伝美術としての活動を現地の演劇人に知っていただく必要があると思います。
佐和: まずはやりたいと宣言すること。近しい人や自分のイベントの告知などから始めたり、ファンアートとして他の公演のチラシを自分なりに作ってみる、とかもいいかもしれません。 デザイン自体はいまや遠隔でもできるので、いきなり新天地で活動できなくても、もともと関係のある人から遠隔で業務を受けることから始めてもいいと思います。
質問2
どうやって宣伝美術のお仕事をもらう?
小藤: まずは人脈を作る(コンペに参加する、知り合いに紹介してもらうなど)、次に「いつでもチラシ作れます!」という態度を取っておく(作れないときは作れないと明言する)という流れだと思います。 一回外部でチラシを作ると、周りが宣伝美術と認識してくれる感じがします。
親方: 自分の場合ですが、受付で知り合った方からお仕事をいただいたり、サークルの同期から依頼を受けたりすることが多かったです。 仕事が欲しいときは以下3点を意識するようにしています。
・人脈を増やす
・自分の手が空いている期間を伝える
・宣伝美術をやりたいという気持ちを伝える
佐和: 私自身は継続でお声がけをいただいていたり、紹介を受けたりが多く、初めてだとSNSや劇団のメールへ問い合わせが来ることもあります。 実績を見て仕事を依頼する方がほとんどだと思うので、ブログなどでもいいので過去の作例をまとめて、依頼の際の連絡先を公開しておくとオファーにつながる可能性はあると思います。
質問3
紙とwebで意識的に変えてることは?
小藤: SNSだけで使用する宣伝画像の場合、スマホのサイズで表示されることを考えて、印刷物より文字を若干大きめにしています。 特にTwitterだと、複数枚投稿するとサムネイルの比率が変わってくるので、そこまで気が配れると良いですね。難しいですが!
親方: コロナの流行を受けて、紙媒体から動画に切り替えました。Webになってから裏表のあるチラシは作っていないです。 1つの公演に対して「動画1本」と「画像1枚」を作成したことはありますが、Twitterからの流入が主になるので、細かい公演情報は載せずに雰囲気重視にしました。
佐和: 紙かwebかより、デザインとしてはどの媒体にどのサイズで載るかが大きいかなと思います。紙でも折り込みチラシかポスターか、webならPCで見る前提かスマホか、SNSかwebサイトかで情報の入れ方は変わってくるので。 キービジュアルの考え方はどちらもかわらないので、それをそれぞれの媒体や見る人にどうあわせていくかを考えれるようにしたいです。
事前アンケートについては以上となります。ご回答いただいた皆様、ありがとうございました。
次のページからはブラッシュアップチラシ企画についてお届けします。