レポート
2023-5-16
宣伝美術をみんなでがんばろうの会 イベントレポート
#宣伝美術#トークライブ#みんなでがんばろう
事前アンケート

小藤: 今回は24名の方にアンケートへのご協力をいただきました。ありがとうございます。 年齢層では20代の方のご回答が一番多いですが、30代から50代以上の方も半数近くを占めており、かなり幅広い層の演劇関係者の方からご回答いただいている結果になってます。
親方: 演劇をやっていない方から回答いただいているのも嬉しいですね。今後も続けていきたいです。

小藤: 実際に宣伝美術の方が12名も答えていただいて。
佐和: こんなにもやってる方がいたんですね。
小藤: 嬉しいです。他には、宣伝美術と兼ねるとなるとやっぱり制作が多いんですけれども、それ以外にも脚本、演出、照明…いろんな方に答えていただいております。
佐和: 意外と役者が少ないですね。

小藤: 実際に宣伝美術の技術をどうやって身につけたのかっていう話なんですけど。一番多かったのが「いろんなフライヤーを見て覚えた」。 私もそうなんですよ。 一枚でも自分でチラシを作ってみると、結構チラシの見え方って変わる気がして。ここちょっと文字を大きくしているなとか、目線の誘導…まずこれがパッと目に入って次にこっちが入って、みたいなことが客観的に意識できるようになると思います。 あとは学生の方だと思うんですけど、「先輩に教えてもらった」という方も多いですね。いろいろな学び方をしてる方がいます。お二人はなにか気になるものありますか?
佐和: 「デザインはいろんなフライヤーを見て、作り方はネットで調べた」っていうのはなんかわかるなあ。こういうの作りたいけど、どう作るのかわからないものは検索することはありますね。
親方: 「独学では足りないと思って専門学校で勉強した」っていう人がいて、すごいなって思いました。ワークショップもありますね。
小藤: 宣伝美術のワークショップは開催されてるのはされてるかなと思うんですけど、やっぱり少ないですよね。
佐和: そうですね。私は学生の時に一回参加したことがあります。あと、大阪で一回ワークショップを開いたこともあるんですけど、確かにあんまり機会はないなという感じがしますね。
小藤: もっと増えたらいいなと思うんですけど、ワークショップってなると、こうやって口頭で説明する形になるんですかね? パソコンを持ち込んだり、実際に作ってみよう、見ながら教えますみたいなのはちょっと難しいんですかね。
親方: でも今はZOOMとかもあるじゃないですか。なので結構そういうのはできるなと思います。

小藤: 「宣伝美術の活動を今後も続けていきたい」という方が68.8%なのは嬉しいですね。
親方: 「数年以内にやめるかも」という方を救いたいですね…どうにかして。 それぞれのライフスタイルとかライフステージがあると思うし。でも、演劇はちょっと大変だけど宣伝美術だったら継続できるかもっていう人もいると思うので、ぜひ検討してみてほしいです。
小藤: そうですね。あと「今はお休み中」の方がいらっしゃいますけど、社会人になってから副業的に演劇活動をしていくっていうのが、 最初はできるかなと思ってたけど、やっぱり大変になっちゃってお休みしてしまう気持ちも個人的にはすごく分かります。。
佐和: 逆に私は、大学を卒業して2年ぐらいはもう全然余裕なくてやれなかったんですけど、そろそろなんとかなるかなって思ったところから再開できたので。 やめたんじゃなくてお休み中って思ってるんだったら、きっと再開するチャンスは全然あると思います。


小藤: 大変だったこと、いろいろありますねー。一番は「デザイン作業(なんかダサい、読みにくい気がする)」。結構気にしている方が多いというアンケート結果を見て、急遽ブラッシュアップ企画を行うことにしました。 情報が読みやすかったり、ニーズに合っているものが一番ではあるんですけれども、宣伝美術をやる立場からすると、やっぱり垢抜けたデザインにしなければいけないなっていう使命感がありますね。
佐和: 「デザインがしっくりこないけど理由がわからない」みたいなのは、演出さんとの打ち合わせ次第なこともあります。「これでは無い」とだけ言われてしまったり。
親方: 「脚本が決まってない段階でのデザイン」も確かに大変。
佐和: なんかもう逆にそのチラシからイメージを膨らませてくれたらいいのに。
親方: 音楽系だとそういうのがあるって聞いたことありますね。
小藤: それ嬉しいですね。チラシを作って、ここからイメージが降りてきましたって言われたら宣伝美術冥利につきます。

親方: 次は他部署との関係ですね。さっきも出てきたデザインのところと重なってくるんですけど、「演出さんの修正指示と目的が合ってない」という意見がありました。 演出さんから言われた指示は、「ここの文字を大きくして」だったんですけど、実際に話をちゃんと聞いていくと目的としてはその内容を目立たせたいという話だったそうで。文字を大きくするだけだと構成が崩れてダサくなるし嫌だなって思うこともあるので、目的をしっかり確認しないといけないなっていうのは思いますね。
小藤: 演出さん側からも、結構細かく指示出しをしてしまって困らせちゃいましたっていう意見があって、ここを目立たせたいけど指示の出し方が分からないっていう方けっこういらっしゃると思うんですね。そういう時はなるべく、宣伝美術の側から提案できるといいですよね。 例えば「文字を大きくするとダサくなっちゃうんですけど、これってここを目立たせたいっていう事ですか?」って聞き返すことが必要だなと思いました。
親方: 演出さんはデザインのプロではないし、宣伝美術もアマチュアとなると、お互いがちゃんと目的を理解しあえる関係性を築いていかなきゃなと。やっぱり広告だとプランナーの方がそこら辺やられるんですか?
佐和: そこを調整する時もありますね。クライアントはもちろん広告のプロじゃないから、ある程度こっちに任せてほしいですっていうところがあって。 もちろん文字校正とかはそのままできるけど、なんか違うみたいなオーダーがある時もあって。どういう風に違うんですかっていうのをヒアリングして、ここを大きくしてほしいって言ってますけど、そうするとはみ出るんですとか、逆に目立たせたいって言ってるけど、文字文字になって逆によくないですよっていうことは言ったりはあります。

親方: 印刷って宣伝美術がやりますか?それとも制作さんがやることが多いですか? 私はなんか、半々の割合でやってるような感じなんですけど、お二人はいかがですか?
小藤: 私は入稿までやっちゃいますね。自分でデザイン入稿して、発送先を演出さんや制作さんにして。学生の時の話なんですけど、入稿を制作さんにお任せしたらなんか想像と違ったことがあってちょっと悲しかったので、もう入稿まで自分でやるようになりましたね。
親方: 印刷ミスが起こらないように、自分で。
小藤: そうですね。
佐和: 私も自分で入稿することが多いですね。何部だったらいくらですよっていうのだけ提示して。逆に支払いの都合とかで先方が自分たちのクレジットカードで払いたいですみたいなときとか、登録してるいつもの印刷会社が良いんですっていうときは、お任せするっていうこともありますけど。 あと紙質とかこっちで指定したいみたいなことがあると、やっぱり自分で入稿したほうがいいなあと思います。 私はネットプリントを使っちゃうことが多いんですけど、こだわってるデザイナーさんだと、仲良くしてて自分のオーダー通りに色校正出してくれたり、紙質と希望に応えてくれる印刷会社を使いたいからって言う方もいると思うので。
小藤: 紙質を凝るのは憧れですね。あとチラシの縁を丸くしたりとか、小さめのサイズだったりとか、そういうのもやってみたいなと思ってるんですけど、実際に若手の劇団さんだと本当に予算がカツカツなので、もうA4カラーで情報載ってればいいですみたいな。
親方: 変わったチラシを作ると大体お金がかかりますので。
佐和: 効果的かつある程度安価でできるならいいですね。 例えば特色とか私もたまに使いますが、二色刷りとかだったらまだそこまでではない。あとは写真か、イラストかによって上質紙のほうがいいとか。結構発色が違ったりするので、そこだけでもこだわりたい。
親方: ちなみにイラストと写真で紙を使い分けたりはするんですか?
佐和: 作品の質感にもよるんですけど、写真はやっぱりコート紙の方が発色がいいです。上質紙の方がちょっと高級感や落ち着いた感じとかは出るけど、発色が沈んじゃうのでイラストとかだったらいい。写真だと顔色が悪くなっちゃったりとか。
小藤: いいこと聞きました。写真はコート紙。イラストは上質紙。
佐和: どっちもいいとこどりのマットコート紙とかもよく使いますね。
次のページでも引き続き事前アンケートについて話していきます。