レポート

2023-5-16

宣伝美術をみんなでがんばろうの会 イベントレポート

#宣伝美術#トークライブ#みんなでがんばろう

宣伝美術のワークフロー

親方: では宣伝美術のワークフローについてお話します。まずは受注、宣伝美術の依頼を受けます。次に打ち合わせを行ないます。 だいたい打ち合わせは演出さん、制作さんと行うことが多いかな。人や劇団によっては舞台美術さんが関わってきたりすることもあるみたいです。 次にラフ案を作成して、本製作。実際に印刷するためのものを作って、その後修正があれば対応し、最終確認を行っていただいて入稿するという流れになっています。

宣伝美術のワークフロー

佐和: だいたいどれぐらいの期間で作ってます?

小藤: 仕事と両立するってなると2ヶ月は欲しいかな…。それ以上短いと心がきゅーってなります。

佐和: わかります。私も1ヶ月切ると、ごめんなさい、できませんって感じですね。

親方: 個人的には座組が決まる時には宣伝美術も決まるかなって思ってるんですけど、それが上演1ヶ月前とか2ヶ月前とかになってくると結構急がなきゃなあっていう。やっぱり宣伝美術って先にチラシを出さなきゃいけないので。

小藤: チラシが早いですもんね。

親方: そうなんですよ。なのでできるだけ早目早目にお声掛けいただけると、宣伝美術ともやりやすいんじゃないかなと思っています。

佐和: 3ヶ月前から配りたいなら、その3ヶ月前にお声をかけてくださいということです。だから公演の半年前ぐらいに声をかけていただけると、ありがたいなという感じですね。

小藤: 依頼をいただいた時に、具体的にどこまで作るのかっていうお話まで、私はしておきたいなと思っていて。 最初に「チラシを作ってください」という依頼で、はい分かりましたって受けた後に「すみません、やっぱり物販も作りたくて…」とかなると大変なので、 どこまで作りますか?っていうのはざっくりでもいいので一応、「物販も何かしら作りたいと思ってます」みたいな話だけでもいただけると心づもりができるからありがたい。

親方: 宣伝美術の方によっては追加見積もりとか再発注の形で交渉できる方もいらっしゃるとは思いますが、駆け出しの方とか、交渉の仕方を知らない方もいらっしゃると思います。 困ってる方は私たちに声かけていただいてもいいですし。もうちょっとブラックじゃない状態にしていきたいです。

佐和: デザイナーとして仕事している方だったら、一週間ぐらいでやりますよって方ももちろんいらっしゃると思うんですけど、私も制作と兼任みたいな形だと、いやこの週公演なんで全然無理ですっていうのもあったりします。

宣伝美術の打ち合わせについて

佐和: 二人は打ち合わせではどういう話をしてますか?

小藤脚本があるんだったらいただきたいかな。その時あるところまでいいんで。 自分でそれを読んで打ち合わせに臨んで、こういうモチーフを入れたら印象に残ると思いますけどいかがですか?みたいな感じでご提案します。 あと色とか、人を出すか出さないか、写真を使うか使わないかというところを打ち合わせでは確認しますね。

親方: そうですね。写真撮るとかイラスト使うってなったときに、実際その役ってどんな服着るんですか?みたいなのがわからないと、撮った後、描いた後に、いやそれじゃないですみたいなことを言われて作業のし直しが発生したりします。 あと絶対に教えてほしいのはスケジュールですかね。これが決まってないと何も動き出せないので、必ずスケジュールと予算は、打ち合わせで言わないと後々全員が痛い目を見るのでそこはちゃんとしたいですね。ぐりこさん的にはありますかね?

佐和: そうですね、さっきも出ていたみたいに何を作るか、と予算っていうのが初めに関わってくると思うので、一旦それを確認したいなと。あとスケジュールを確認したいというのが必ずあって。 その作り出しのための打ち合わせの時はまず脚本あったら欲しい。まだ無いんだったら、脚本の元になるアイディアみたいなものは欲しいなあと思うし。どういう人に対してどういう作品を届けたいのか、みたいなことが何かしら言葉でも良いし形でもいいから知りたいなって思います。 やっぱり作品がどれだけ格好良くても作品と大きくズレるチラシ作ってたら意味がないというか。これじゃないっていう気持ちでお客さんが来ちゃってもどうしようもないので、誰にどういうふうに届けたいのかみたいなことがわかったら、それもヒントになったりする。そういうことをなるべく引き出したいなと思いながら打ち合わせをしています。

親方演出家の好きなデザインとか聞いておくのもありです。その人が好きなデザインを要素として混ぜたらどうなるか考えるのもいいかなと思います。

小藤: 私は最近まで学生だったので、学生劇団で初めて演出をやる人と、実際にチラシを作ったりしたことがあったんですけど、もう何がなんだかわからなくて、「おしゃれな感じがいいけど、どう言ったらいいのか分からない」みたいな。 そういう場合は既存のチラシや雑誌の紙面で、「これ、なんかいいな」と思う、引っかかるデザインのものがあれば教えていただきたいです。 他にも、脚本ができてなくてもイメージソングがあった現場があって、それは参考になったかな。何かしらこういうものを題材にして脚本を書いたっていう、 とにかく具体例をいただけるとありがたいなと思います。

佐和: 打ち合わせだから、そちらから出してくるばっかりじゃなくて、聞いた上でじゃあこういうのはどうですかってこっちも意見出せたりするし、お互い出し合ってたらより良いものになっていけると思うので。 なんでもいいからあなたのアイデアをデザインにしてくださいみたいに言われると、ちょっと困っちゃって、お互い出し合いましょうよみたいにはなりますね。

親方: まあ打ち合わせはこんな感じですかね。

ラフ案の作り方

親方: ラフ制作についてはどうですか?

佐和: 私もラフは書くようにしてるんですけど。小藤さんみたいにきっちり書き込まれた手書きのラフがつくれたらいいんですけど、私の場合は素材に割と左右されちゃうので。 先方から素材をもらえることもあるし、自分で探すこともあって、ちょうどいい素材がみつからないとイメージ通りにならないことも多いので、結果的に私は表面だけ、少なくても2案くらい作っちゃって出す方法をとってます。じゃないと手書きの自分を信用できない

親方: 手書きからデジタルに起こした瞬間、めちゃめちゃ印象が変わりますよね。手書き感がよかったのにとか、色がこんな風になっちゃうんだみたいな。

小藤: 写真にしたら結構違うなとか。

親方: そうそう。そういうのがあるので、実際に使えそうだなあっていう素材とか似たものを持ってくるのがすごいいいなあと思います。

小藤: 私がなんで手書きでラフ案を作っているのかというと、演出さんとの打ち合わせで完成した、頭の中のデザインをリアルに描き起こす時に齟齬があると大変じゃないですか。 あとちょっとで完成ですって時に、大きなズレになってると大変なので、定期的にこんな感じで大丈夫ですかって確認するようにしてます。

親方: 修正のスピード感が。

小藤: そうですね。早いうちにこっちじゃないのかっていうのをわかっていたい。

佐和: その方が良いと思います。

親方: やり方は人それぞれってことですね。

入稿前の最終確認

親方: 最終確認のことなんですが、テキスト情報とかどこまでの人に確認して欲しいですか? 個人的には演出さん、制作さん、宣伝美術の三人は絶対見るっていうのが頭の中にあって。他にもそういう確認して欲しい人とかいますか?

小藤: 役者さんの写真とか名前は本人に確認してもらいます。名前の誤字は本当に多いので…。

佐和: そうですね、一応名前が載ってる人は本人に確認をとってくださいっていうのはありますね。あとはなんか、三人ぐらいの制作で見てたのに日付が間違ってたみたいなこともあって。

親方: ありますねー。

佐和何も関係ない人とかも確認してほしいなあ。

親方: 大事ですね。あと、支給されたテキストデータ自体が間違ってる場合もあって。そこに関してはもう制作さんにチェックをお願いするのと、自分でも日付とかのダブルチェックはしっかりやった方がいいかなと思ってます。 というわけで、最終チェックはもうちょっといろんな人に見てもらう流れがあってもいいんじゃないかなと思ってます。

佐和: 基本的にデザイナーは、文字のことは信用しない。違う人が見たほうがいいと思います。もらったままのやつをコピぺしてる。

親方だいたい手打ちしたのが間違ってます。

小藤: もう絶対に企画書からコピーしてます。

親方: 最終確認はちゃんとやりましょうというお話でした。以上が宣伝技術のワークフローについてですね。



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